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競歩の話題・歴史など書きました
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 50kmの大きな国際大会はおそらく64年東京五輪、91年東京世界陸上、
94年広島アジア大会に続いて4回目になるでしょう。

 すでにご存知のとおり、山崎選手が誘導ミスでせっかくの頑張りが
無駄にされるという異常事態が発生しました。
競歩関係者だけでなく、一般の方々にも波紋を呼び
大変な反響があったことを知りました。

 そして、今日のレースが地上波で生中継されました。
これは大変意義のあることです。
なんと言っても91年東京大会以来16年ぶりに競歩が中継されたわけです。
マイナス面もありましたが
競歩の過酷さ、スピード、個性、これらが画面を通じて伝ったのではと思います。
また、沿道もスタンド以上に人が集まっていたのではと思えるほど
すごい応援でした。


 さて、残酷な出来事もありましたが、レースは大変面白い展開となりました。
他の日本選手の活躍も伝えたいと思います。

 参加選手は54名。競歩3種目でもっとも多い人数となりました。
最年長はポルトガルのコスタで46歳、
またカナダのバーレットは42歳、世界陸上9回目という
大ベテランも数多いのが50kmの特徴です。

2a3a1198.JPG 朝7時、54名の選手がスタートしました。
早くも先頭に世界記録保持者のディークスが先頭で
引っ張ります。

 早くも集団は縦長となり、いくつもの集団に分かれます。
日本からは前回8位の山崎選手、前回15位の明石選手、
日本選手権3位で初出場の谷内選手の3選手が出場しています。


 山崎選手がディークスの後ろの2番手集団、明石、谷内両選手は最後の集団に入りました。
1kmの通過が4分46秒。後方が5分くらいで通過し、非常にゆっくりとしたペースです。
後半を見据えて、いろんなの思惑も垣間見れる集団です。

 トラックを4周半したあと、選手は周回コースへ出て行きました。
片道1km往復2kmのコースを24周してスタジアムへ戻ってきます。
前回ヘルシンキ大会は2kmの間に5m以上の高低差があり、
タフなコース設定がされましたが、今回は単調なコース設定です。


911cf45e.JPG コースへ出ると、ペレス(スペイン・214)と虞(中国・203)の二人が
スローペースを嫌って飛び出します。
ペレスはアテネ五輪8位、虞はアテネ五輪でラスト400mで抜かれ4位だった選手。

 この2人が最初の5km23分36秒で通過します。



ef3df3db.JPG
 遅れること24秒、いわゆるメイン集団がやってきました。
ヨーロッパ選手権優勝のディニ(フランス・107)、
世界記録保持者ディークス(オーストラリア・201)、
前回ヘルシンキ大会優勝のキルディヤプキン(ロシア・258)ら
有力選手の中に山崎選手も入っています。



P1010084.JPG
 5kmを過ぎて山崎選手の集団からさらに46秒後方の集団から
ガルシア(スペイン・210)と明石選手が前の集団を追い始めました。
ガルシアは93年大会の優勝者37歳。
近年は後方追い上げで常に入賞を果たしている大ベテランです。
明石選手もマークしていたのでしょうか、彼がペースを上げると同時に
ともに抜け出しました。


P1010097.JPG
 明石選手と同じ集団にいた谷内選手。
安定したフォームでも自分のペースで進みます。






P1010087.JPG
 先頭二人から虞がさらに抜け出し、後方と1分40秒以上の差をつけます。
遅れたペレスはメイン集団に吸収されていきました。






P1010093.JPG 第3集団あたりに追いついたガルシアと明石(一番後方に隠れ)。
先頭のガルシアは広いストライドと、力強い独特の腕振りで
追っていきます。






P1010082.JPG 虞を追うメイン集団。
しかし、各選手とも表情に余裕があり、
追いつくのは時間の問題というところでした。
山崎選手の左は今シーズン最高タイムをマークしている
シュワイツァー(イタリア・128)。




P1010100.JPG
 集団から後方に下がったヴォエヴォディン(ロシア)。
ワールドカップ02年、04年連覇、前回ヘルシンキ大会も2位の選手です。

 ロシアはキルディヤプキンが前回優勝のワイルドカード使用のため
国枠3名の計4名の選手が出場しています。



P1010103.JPG 明石選手の後方の集団。
112番のノルウェーのティシは20kmで8位に入り、
後半、順位を上げてきます






P1010105.JPG 自分のペースを刻む谷内選手。
この日の放送では日本選手にスポットを当てることが多く
3選手とも目立っていたようです。






P1010106.JPG 虞を吸収後、山崎選手、カナイキン(ロシア・206)、
ディークス、ディニが抜け出します。
山崎選手は積極的なレース展開で
トップに立ちます。ペースも22分台前半に上がってきました。





P1010111.JPG 山崎選手らから遅れた(追わなかった?)グループ。
ニジェゴロドフ(ロシア・205)はアテネ五輪の銀メダリストで
昨年のワールドカップ優勝者。力的には十分力のある選手たちが
後方に下がりました。





 前半から赤カードが切られ、メキシコのセペタら3人がすでに失格しています。
最終的に9名の失格者が出ることになりますが、暑かったせいかペースが上がらず
前回の14名は下回ります。それでも世界大会とあって失格の人数は多くなりました。


6e39abb4.JPG 一番最後の集団。
この中にいてもレース次第では上位に来ることもあります。
254番の選手の後ろに谷内選手がいます。






P1010123.JPG 25kmを過ぎディニが遅れ、先頭は3人になりました。
まだ中盤ということで侮れない状況ですが
世界記録保持者もこの中に含まれていることから
そのままメダルが決まる可能性が出てきました。





P1010125.JPG ロシア勢の集団に近づきつつあったガルシア。
しかし25km過ぎて失格となりました。
50km大また歩で歩ききる選手。
膝が甘いところがあり、だいたい2つはついてしまう選手ですが
後半の追い上げが見たかったです。




 P1010126.JPG
 ガルシアのペースアップについていけず遅れた明石選手。
高校時代は水泳部だった明石選手。
沿道にはその水泳部OBの方々もウチワを作って
応援団を作っていました。





P1010131.JPG
 先頭の3人、山崎選手がこの中に入っているということで
TVで見ている以上に、現場の沿道のボルテージはすさまじいいものでした。
沿道には関係者のほか、元選手の方々も数多く集結していました。。
今までの競歩の”不遇”を知っている者たちにとっては、
彼は”夢”となっていたのです。





P1010154.JPG しかし31kmを過ぎて、15秒ほど後ろにいた
ディニが先頭集団を捉えそのまま引き離しにかかります。

 ここで、山崎選手とカナイキンが遅れます。
ディークスはなんとか追いつき、
金メダル争いは2人に絞られつつあります。



P1010155.JPG 先行していたカナイキンがバテテしまい。
山崎選手が単独3位に浮上しました。
前方2人は競り合っていたため、徐々に引き離されつつあります。






P1010174.JPG そして35km手前でディークスがスパート。
少し早い気もしましたが、このあとディニに
2つ目のマークがついてしまい、安全運転を強いられたことで
ほぼ勝負は決まった感がありました。

 ディークスは一見すると、跳ねてる動きに見えますが
その欠点を補うべく、ストライドをやや狭めつつ
足の運びを低くしています。
実際、2000年のシドニー五輪のVTRを見ると巻き足が高かったです。

P1010172.JPG だんだん2人の姿が小さくなるにつれて
ペースが目に見えて落ちてきました。
この暑い中、日本記録ペースにまで上がったペースに
メダル確保がやっとな状態です。






P1010176.JPG 山崎選手の遅れを確認してから
800m近く後方にいた、スクヴァリューク、ニジェゴロドフはスイッチオン。
30kmで3分の差が35kmで2分差となり、
そこからシュワイツァーがニジェゴロドフを置き去りにして
5km21分半の快ペースで一気に山崎選手を抜き去りました。

 そしてニジェゴロドフにも抜かれ5位に落ちます。


 4人を送り込んだロシア勢でしたが、結局ニジェゴロドフ以外
全員バテテしまい途中棄権に終わりました。
前回覇者もいいところなく終わりました。

P1010159.JPG 快調に歩を進めるディークス。
トップの選手たちは、後半になってもほとんどペースが落ちません。
この暑さの中、3時間43分52秒の驚愕のタイムで優勝テープを切ります。
世界陸上50kmでヨーロッパ選手以外の優勝は史上初。

 89年ワールドカップのベーカー以来、世界大会でのタイトルを
オーストラリアにもたらせました。



P1010162.JPG そして今レース最大の名場面といっていい
明石選手のアシストシーン。
周回遅れだった明石選手が追いつき、
「ついてこい!」の掛け声。

 このあと、谷内選手にも背中を押され、それに応えようとする山崎選手

普段はライバル同士ながら、チーム日本として山崎選手を支えた2選手。
世界陸上にはフェアプレー賞がありますが、賞あげたい感じがします。


P1010095.JPG 後方集団から追い上げたティシ(ノルウェー・112)、
本来エースのニーマルクを抜き、
その後、山崎選手をも抜き去りました。
女子20km4位のプレツァーは姉。
参加選手中、ただ一人自己記録を更新して5位入賞(3時間51分52秒)を果たしました。

 他にも10位、11位入ったフィンランド勢も暑さの中健闘。
ゴール後、さわやかの笑顔が印象的でした。
フィンランドは、コノネンが東京大会で活躍し、95年イエテボリ大会を制した選手を生んだ国です。

 終わってみれば、序盤先頭集団につけていながら上位でゴールしたのは
1~4位の選手くらい、残りは第2集団以降の選手たちでした。


P1010161.JPG 完全に戦意喪失の山崎選手。
最後は1km6分半近くまで落ちました。
しかしここまで盛り上げてくれたことは競歩界に希望を与えました。

 このあと起きる誘導員ミスによる順位取り消しは残酷でした。
トップのディークスがラスト1周となった時点で
私はスタジアムに向かいました。
ディークス、ディニ、シュバイツァーのゴールを見て
山崎選手を待っているわけですが、
この時点で山崎選手がディークスらに周回遅れになっていたことは把握していました。

 そして、ニジェゴロドフに続き山崎選手が入ってきたとき、
私らの第一声は「何で入ってきたんだ?誘導員何やってる!?」でした。
実は、このとき場内で流れる映像(つまり国際映像)ではすでにトラック内にいた
ニジェゴロドフが映し出され
日本のお茶の間で流れていた誘導ミスの映像は日本独自のもので
競技場の人たちはわからなかったのです。
私も帰宅後ビデオを見て、初めて映像を見ました。
そのため、私はすぐにわかりましたが、スタジアムにいる人たちは気付いていません。
国際的にもこの出来事が知らない国々もあるかもしれません。


 スタジアムに現れた山崎選手に大歓声。
お茶の間は怒り心頭だったかと思いますが、スタジアム内はそうではなかったのです。

 やはりあそこまで歩いたのだから、しっかりとゴールさせて欲しかったのが本音です。
スタジアムへ向かう直前に、9位に落ちていました。
あのまま1周しても、もしかしたら明石選手らにも抜かれていたかもしれません。
でもゴールはちゃんとさせたかった。
ちゃんと順位がついての無念と、順位なしの無念はぜんぜん違います。
 
 今回のできごとで凄まじい反響がありました。
私としてはメダル獲得で競歩がアピールしてほしかったところ
マイナスな形で知られてしまうことが残念です。

 しかし多くの方は50kmの過酷さを見ていただいて、
マラソン以上のすごさを感じていただけたと思います。
なぜかテレビ放送されず、競歩のイメージが面白おかしく扱われる中
今回の大会は競歩にとっては最大のアピールチャンスでした。
これを逃したら、また数十年不遇の日々を送ることになるかもしれません。
不振の日本勢の中、競歩は女子では過去最高順位を記録するなど成果をあげたと思います。
これからどう定着していくか、一人でも多くの方が興味を持ち、
選手が増えていくことを祈っています。

 P1010156.JPG
 山崎選手の悲劇はありましたが、
他の2選手も健闘しました。

 明石選手は一時ペースダウンしたものの
後半復活し16位(4時間2分31秒)
前回の15位は下回ったものの、
これからに期待を寄せます



P1010134.JPG 谷内選手はほぼイーブンペースで歩き
明石選手に続く17位(4時間5分21秒)。
上位をうかがえる力をつけることが求められます。






 終わってみると出場54名中、完歩出来たのは31名、失格9名、途中棄権14名。
暑さのため、倒れる選手が続出しました。ロシア勢もニジェゴロドフが一人気を吐いただけ。
ポーランド勢もまったく振るいませんでした。
来年の北京五輪、同じアジアの気候ということでリハーサルと位置付けた国もあったかと思われます。

 今回のデータを各国とも対策を打ち出してくることでしょう。
果たして日本勢がどのように立ち向かうか、興味深いところです。

50km競歩結果はこちら

 

 次回、これまでのまとめを書きまして最終回としたいとおもいます。

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お久しぶりです
本当に50km競歩の最後は残念な結果になりました・・・大会の補助員をやりながらワンセグで観戦していましたが、先生や友達も驚いていました。

今日は新人戦地区予選がありました。
参加は男子5000mW7名(一人欠場)女子3000mW3名の10名で、同時スタートでした。
男子の優勝は1年生で27分6秒でした。
僕は30分27秒で5位でした。
7月の大会で32分46秒だったのでベストは出たのですが、初めて参加した相手に一周抜かれてしまいました。
これも少し悔しいのですが、もっと悔しいことがありました。
レース後、ダウンを終えて戻って「ああ、つかれた」と後輩に言うと「なんで走ってないのに疲れてるんですか?」って言われてしまいました。

指導者がいない、練習をしていると後輩にすら笑われる、ルール知らないのに早く歩くと走っていると言われる、しまいには歩く=疲れないと思われる。
飛んでるみたいに早く歩いたりしないと楽だと思われるみたいです。
すごく悔しいです・・・

愚痴をこぼしてすみませんでした。
でも今回のTV中継でスピードのある歩きを見てもらえたみたいなので、スピード練習をしても走ってるとは言われないと思います。
今度は土曜日のナイター記録会で30分を切れるように頑張りたいと思います。
背番号4 2007/09/02(Sun)19:00: 編集
無題
はじめまして。
競歩はとても興味があったのですが、オリンピックでも競歩はテレビ放映されることがほとんどなく、残念に思っていました。
でも、世界陸上で観戦(テレビですが)できてよかったです。
マイナスイメージが・・・と言われますが、
競歩という競技の過酷さやスピード、トップであろうとも失格になる可能性があるルール等
見どころは十分に伝わったと思います。
北京でも放映してほしいなと思います。
かり 2007/09/02(Sun)21:19: 編集
>>返信
>>背番号4さん
どうもです。
初参加の選手でもやってる先輩やそこそこ長距離走れる選手であれば最初は差がつくかと思います。
あとは練習次第で変わってくるはず。
実績が出てくれば周りは何も言わなくなります。それはどの競技でもいっしょ。
今回の50km、ビデオ撮っていますか?大事な教科書になるはずです。

>>かりさん
はじめまして。
興味を持っていただきありがとうございます。
理由は不明ですがいつも放送されません。
この過酷さをいろんな方に見てもらいたいのは競歩選手の願いです。
そんな豆知識になればとこのブログ始めました。
日本でも地方が中心ですが、いろいろレースがあります。
これからも注目していってください。
rawk 2007/09/02(Sun)23:42: 編集
はじめまして
競歩に特別の関心はなかったのですが、せっかく大阪でやってるのだからと、競歩(男子50キロ)を観戦した者です。
目の前で見る競歩、とても面白かったです。50キロ競歩で、2キロのコースは短すぎるのではないか、と思いましたが、見る側にすれば、何度も何度も同じ選手が見れるし、戻ってくるたびに展開が変わっていたりして、楽しめました。
給水も近かったし、向かいがトイレで、途中でトイレに入る選手がいたり、コーチらしき人(たぶんノルウエーの人)が選手にゲキを飛ばしていたり、審判と思われる人が赤いカードを持って走っていたり、何を見ても新鮮で、面白く思いました。
ちょうど、コースからスタジアムに戻るあたりで見ていたので、例の誘導ミスも、しっかり目の前で見てしまいました。
私自身も、あれっ、もう一周あるんじゃないの?と思いましたが、周囲にも同じ空気が流れ、「山崎は違うぞ!」と叫ぶ人もいました。気がついて、走って行く係員も見えました。
その事件はショックでした。何も知らずに見ていた私でも、かなりショックでした。でも、それはそれとして、競歩は、面白かったです。

実は、何も下調べせずに観に行ったので、日本選手の名前さえ知らずに出かけました。ルールもよく知りませんでした。日本選手の名前は、近くで観戦していた人が応援していたので覚えました。
でも、何周も見ているうちに、どこの国の誰とかは関係なく、特徴を覚えたりして、自分なりに贔屓ができて、ひそかに応援したり、まだ来ないけどどうしたのかなと心配したり、夢中で見てしまいました。
近くにフランス国旗を振って応援している人がいて、その人は自国の選手だけでなく「アレ! ハポン! アレ! メキシコ!」と、よその選手も応援していたので、私達もフランスの選手が来ると「アレー!」と応援しました。

帰ってから、ダンナが録画してあったテレビ中継を見たり、ここのブログを拝見したりして、その時にはわからなかった事がいろいろわかって、面白かったです。ありがとうございました。

ところで、ゼッケンですが、200番台の中に100番台が混じっているのは何故かしら、と思っていたのですが、100番台は20キロ競歩のゼッケンだったのですね。でも、107ディニさんは20キロに出ていないようですが・・・、出場を回避したのかしら? 他の3人は、20キロ50キロ両方、しっかり完歩したようです。
20キロは28位、50キロは31位(最後)だったイーストラーさん(途中トイレに入った人)は、沿道の大きな拍手に手を挙げて答え、笑顔でスタジアムに戻っていきました。
そこ 2007/09/03(Mon)16:45: 編集
はじめてです
初めて書き込みします。
自分は、学生時代は中距離をやっていて、今は市民ランナーです。
今回の世界陸上で一番印象に残ったのは50キロ競歩でした。
あのようなことがあったということもありますが、競歩ってすごい競技だな、というのが実感でした。
途中までしかテレビで見られなかったのですが、最後まで見られなかったのを悔やんでおります。
解説の方もテレビで、「今すぐ地下鉄に乗って見に来てください」といっていました。確かに近ければ見に行っていたかもしれません。
こんなすごい競技を今度は現場で見たいと思っています。
今後も情報収集させていただきます。
とみ 2007/09/03(Mon)23:02: 編集
はじめまして
競歩をはじめてまじまじと観ました!(テレビですが。)

山崎選手の結果には、悔しくて、泣きました。
同じ気持ちの人がたくさんたくさんいたと思います。

競歩が50キロも歩くなんて知りませんでした!
もっと競歩のこと知りたいと思いました。

競歩にマイナスイメージがついたとは思いません。
それは運営側だけだと思います。
各選手の懸命なレースに純粋に感動しました!!

これからは、競歩、気にしてすごしたいと思います。
みんみ 2007/09/03(Mon)23:14: 編集
録画して見ました。
今回、初めてテレビで競歩を観ました。
なかなかテレビでやってくれないのでかなり貴重ですね。
それに加え、こちらのブログのレポートもかなり細かくて分かりやすかったです。
誘導ミスは残念でしたが、競歩中継見て久々に歩きたくなりました。

そういえば、なぜディークス選手は「オージーの魔法使い」なんだろう??
ディニ選手は「シャンパンウォーカー」だし。


埼玉の不健康ランナー 2007/09/03(Mon)23:40: 編集
競歩の魅力の本質を語ってくださいませんか?
僕はスポーツを研究する学部に在籍する大学生です。僕も今回の世界陸上を見て競歩に魅力を持ったひとりです。今回ちゃんとレースを見て今まで僕が競歩という競技に対して持ってしまっていた偏見やマイナスイメージは変わりました。そして競歩のことをテーマにレポートを書いてみたいと思うのです。競歩は僕が今まで見てきたどのスポーツよりも異質な気がしています。本能的であって本能的でない、試合ですら修行のような。競歩の魅力の本質を考えてみたいのです。ただ単に早く歩くからだとか、忍耐力がいるとかではない、今までまったくといっていいほど競歩に興味のなかった僕を惹きつけたものは何なのかというものを、競歩を長年愛している方の意見を参考にさせていただきたいのです。どうかお願いします。
おざわまさと 2007/09/04(Tue)03:08: 編集
>>各返信
>>そこさん
はじめまして。興味を持っていただきありがとうございます。
世界大会では競歩は周回コースで行うことが規定になっています。だいたい2km~2.5kmで固定されています。オリンピックですと各国の応援団がすごいですね。メキシコの応援団はメヒコメヒコの大合唱で盛り上がっています。
結構20kmと50kmをかねる選手がたくさんいます。ディニはコンディションを見て決めたのではないでしょうか、アメリカのイーストラーも20kmと兼ねてましたね。50kmの選手はナイスガイな選手が多いのと、ここまでやってきたんだという誇りを胸にゴールするため歓声にこたえてくれますね。


>>とみさん
はじめまして。今回山崎選手の方が目立って競歩の凄さがお茶の間でどうかなと思っていましたがやはり伝わっていたようですね。テレビで見るのももちろんですが、実際生で見るとまた違います。
関西にお住まいでしょうか?毎年1月の終わりに神戸の六甲アイランドで男女20kmの日本選手権が行われています。来年は1月27日(日)、今回は北京五輪のもっとも大きな選考会となると思われます。六甲アイランドの甲南大学グラウンド周辺コースです。世界陸上と比べると観衆もおらず、静かな大会ですが熱戦は予想されます。機会があれば観戦されてもよいと思います。


>>みんみさん
はじめまして。多くの方が山崎選手の姿に感動していただけたようですね。ここでも書いてますが競歩が中継されたのは16年ぶりのことです。入賞何度もしている競技なのに、認知度が低かったのはやはり放送の影響があると思います。みんみさんのように、マラソンより長いということが意外と知られていません。50km、20kmそれぞれのレースがあり、見ごたえがありますのでこれからも記興味を持っていただけばと思います。このブログでも豆知識程度のことは書いているので、記事もそこそこあるのでお読みになってください。


>>埼玉の不健康ランナー さん
我々にとっても大変貴重な中継になります。なかなか世界の歩きというのは見れるものではないので、今後の参考にもなります。お褒めありがとうございます。テレビでは日本を中心に、こちらではテレビで映らない世界の状況をできるだけメインにしていました。
ディークスはオーストラリア人とあってオージーとというわけですが「魔法使い」はかなり謎です(笑)。ディニはシャンパンのバーテンか何かの資格をもっているそうです。


>>おざわまさとさん
はじめまして。興味を持っていただいてありがとうございます。本質を語るのはなかなか難しいことです。実際、世界の一流ウォーカーからフィットネスでやってる一般ウォーカーまで数多くの選手がいます。ただみんなに言えることはみんなで盛り上げようという意識が競歩選手は他の種目に比べて強いと思います。特に50kmの選手は自分は自分で極めんとばかり、練習方法についても自己主張激しいですし、給水にもオリジナリティーを求めます。でもレースが終わるとそれぞれの満足感からか大変アットホームで、大体日本の50kmは毎年ほぼ同じメンバーが参加しているので、非常に仲がよく、なかなか雰囲気がいいです。
こんなこともあり、テレビだけでなく実際の大会の現場に足を運んでみるとよいと思います。あまり国体や全日本実業団では他の種目もあるので本質はわかりません。年に何度か全日本競歩という大会があります。一番近くでは10月28日(日)山形県高畠町で大会があります。50km、20km、高校・中学の部など7か8部門のレースを数時間の間に行います。日本で50kmのレースはこの大会と4月の輪島の2レースしかありません。それぞれ選手の奮闘振りをもし余裕があれば足を運んで見てください。世界陸上に比べたら観衆も少なく静かな感じですが、ヨーロッパでもこんな感じの中、行われているので実際のレースを見るとまた新たな見方が生まれると思います。このブログでも過去記事でいろいろなことをまとめましたのでお時間があれば中身を読んで見てください。世界陸上を放送した某放送局もここを参考にしたようですねので。
rawk 2007/09/05(Wed)02:17: 編集
返信ありがとうございます
返信がはやいと嬉しいですねぇー

来年1月27日(日)神戸の六甲アイランド!!
見にきます!

それまでに、いろいろ勉強しておきます♪
これからも拝見させていただきますねー
みんみ 2007/09/06(Thu)00:26: 編集
ありがとうございました
返答ありがとうございます。
自分は埼玉在住です。
機会があれば、神戸か山形に見に行きたいな、と思っております。
とみ 2007/09/07(Fri)19:39: 編集
いずれ伸びます。
背番号4さん。競歩は今の自分で一番弱いところがその記録になります。例えば膝が弱くてスピードが出せない。他の腕振りや腰の回転が良くても膝の弱さでその上のレベルでは歩けない。そういうものです。そのうちトレーニングを積むと膝が強くなって他の分野と相まって記録が一時に伸びます。間違いありません。頑張って下さい。
鈍足 2007/09/07(Fri)21:29: 編集
質問!
山崎選手の所属する長谷川体育施設のページで、山崎選手のコメント見てたんです。
今後の競技予定が書いてあったんですが、9月22日、10月8日、10月28日、1月27日って・・・
これ、全部出るのかな?

マラソンとかだと、なんか大会にでると、次は出ないーとかあんまりでないイメージがあるんですけど・・・

競歩のことって何から勉強するのがいいんでしょうか?雑誌かな・・・?
みんみ 2007/09/08(Sat)00:29: 編集
足の交差が大きい?
50km競歩、私も直接観戦してきました。
山崎選手のことは本当に残念でした。
競技場から遠い方の折り返し近くで観戦していて、
山崎選手があと1周と少しというところで
競技場に入る入り口のところに移動したのですが、
全然山崎選手が来ない、周りの人が何かざわざわしてるで、もしかして何かあったのか?と思い
隣の人に聞いてみて初めてアクシデントがあったことを知りました。
最後はふらふらであと1周歩ききれるかどうかも危うい状況でしたが、
それでもせめてゴールさせてあげたかったなと言うのが正直な感想です。
でも35kmまで3位と言うのは見ている側にとって本当に衝撃的でした。
メダルが取れるんじゃないかと本当にどきどきしながら観戦することができました。
また、こんなにたくさんの競歩選手と応援する人がいるというのは、
競歩で始めて県の競技会に出てから2年間、私以外の競歩選手が歩いているのを一度も見たことがなかった私にとっては本当に感無量でした。
見に行ってよかったです。

ところで山崎選手の歩きを見ていて気になったのは、
前方から見て山崎選手をはじめ、日本選手の左右の足の交差が外国選手にくらべて大きいことでした。
ストライドを伸ばすために足が一直線上になるように足を交差させるというのは
以前の競歩の教本には書いてあったことですが、
日本選手のこの動きを外国選手に比べ技術的に優れていると見るべきなのか、
それとも技術的に遅れていると見るべきなのか。
私は体の動きが大きくなる分無駄になっているのではないかと思ったのですが、これはどう判断すればいいのでしょうか?
H.T. 2007/09/08(Sat)22:06: 編集
>>各返信
>>みんみ さん
山崎選手書いてあるレースすべてに出るようです。
実業団は会社のため、国体は都道府県代表としてですが
国体はほぼ世界陸上出た選手が登場するようです。
マラソン選手もレース後はマラソン向けての練習をしないだけで、普通にジョッグや駅伝向けの練習はします。完全に休んでしまうと、疲労物質蓄積で体が硬くなってしまいます。体を動かしつつ血の巡りを良くして疲労を取るのが効果的です。日本のマラソンは冬に行なうケースが多いため、トラックレースもないため休んでいるイメージがありますが、実際には練習は続けています。競歩の場合、春先に各国の国内選手権が多く、その前後にグランプリレースが控えているため、50kmのあとに20kmをやるというのが選手もあたりまえのようにこなします。また、大体の選手はメインのレース以外は練習の一環として出場するんで、あまりレースが重なることは苦にしてません。日本でもトップ選手じゃなくても5000mのレースを2日続けて出場したり、一日で5000m、10000m出たり。私も学生時代50kmの前の周に10000mに出場し、2週間後に20kmのレースに出たことがあります。マラソンと違い競歩の選手はどんどん試合探して出場する考え持ってます。そんな選手が指導者になるためマラソンとは違った考えかたは引き継がれています。


>>H.T.さん
はじめまして。実際には交差はしていません。一直線に足を前に出す状態がそう見えているだけです。日本選手はたまたまO脚が多く、一直線歩行で歩いた方がイイ選手が揃ったのかもしれません(あくまで推測)競歩はO脚選手が活躍できるという人もいます。無駄に腰を使うことなく足の運びができるとか、、、あくまで推測ですが。それでもO脚の選手が競歩には結構おおいですね。
最近は世界でも技術の研究が行なわれ、2直線歩行であるく選手も多く出てきました。今回の50kmは失格に終ったガルシア(スペイン)は2直線歩行の典型的例で、これで世界チャンピオン、ワールドカップチャンピオンになって常識を覆す歩きを見せました。他にもオリンピック50km3連覇を成し遂げたコジョニョフスキー(ポーランド)は2直線歩行でした。あまり回答になtってなくてすみません。体にあった歩きがその人に適していれば問題ありません。ただ、歩きをいじってみることは新たな挑戦として面白いかもしれません。
rawk 2007/09/09(Sun)01:16: 編集
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プロフィール
HN:
rawk
性別:
男性
職業:
IT業
趣味:
競歩
自己紹介:
競技暦11年

国際大会、歴史などさまざまな話題を時には楽しく、時には辛口に週一ペースで書いていく予定です。

内容は私個人の見解を書いています。

日本競歩界の見解ではありません。
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