競歩の話題・歴史など書きました
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世界陸上大阪大会開幕まで、2週間を切りました。
このブログを始めたのが昨年5月、なんとか必死に競歩の魅力を
お伝えしてきたつもりですが、伝えきれない部分も多く、
自分の力のなさを感じております。
それでも、何かを感じ取っていただければ幸いです。
さて、先日発売された世界陸上オフィシャルガイドを見ても
競歩のコースについての記載はまったくなく、
まだまだ日本では関心が薄いのかなと思います。
そんな競歩種目について、私の独自の見所を書いて見たいと思います。
あまり今シーズンのタイムは重視せず、
これまでの選手の実績をもとに書きたいと思います。
今週は男子20kmと女子20kmです。
このブログを始めたのが昨年5月、なんとか必死に競歩の魅力を
お伝えしてきたつもりですが、伝えきれない部分も多く、
自分の力のなさを感じております。
それでも、何かを感じ取っていただければ幸いです。
さて、先日発売された世界陸上オフィシャルガイドを見ても
競歩のコースについての記載はまったくなく、
まだまだ日本では関心が薄いのかなと思います。
そんな競歩種目について、私の独自の見所を書いて見たいと思います。
あまり今シーズンのタイムは重視せず、
これまでの選手の実績をもとに書きたいと思います。
今週は男子20kmと女子20kmです。
■男子20km 8/26(日)8:00スタート
男子20kmは3連覇を狙うペレス(エクアドル)と
今シーズン3度1時間20分を切り、昨年のワールドカップと欧州選手権を制した
フェルナンデス(スペイン)が中心になってくるだろう。
ペレスはどんな展開でも、勝負のタイミングを計れる選手。
スパート時でもまったくブレのない安定したフォームは
勝負の鍵となる。
フェルナンデスはどっちかというと
速いペースでレースをする選手、昨年のワールドカップや
2003年の世界陸上など、前半から抜け出しそのまま逃げ切りを計った。
最近は、ポーランドの英雄コジェニョフスキーをコーチに迎え
集団の中でも勝てるレースが増えてきた。
2000年以降二人の対決は、ペレスが大きく勝ち越している。
フェルナンデスが勝ったといえば、2004年のアテネ五輪と
昨年のワールドカップぐらい。
ペレスは今シーズン、1時間21分台だが、ピーキングの上手さで勝利を目指す。
その他、アジア大会を制した韓玉成(中国)、
昨年のワールドカップ4位のギュラ(チュニジア)、
50kmの世界記録保持者でアテネ五輪4位のディークス(オーストラリア)、
暑さで遅いペースになれば、今年のサンセステ・ジョバンニ国際(イタリア)を制した
ティシー(ノルウェー)も絡んできそう。
また、アテネ五輪を制したブルネッティ(イタリア)は
昨年のヨーロッパ選手権で最下位の失態を演じたものの
今シーズンはリオマジョール国際(ポルトガル)で優勝、復調を見せている。
そして、ロシア勢の存在を忘れてはならない。
今シーズン世界ランクトップをマークしたカナイキンは50kmにエントリー、
20kmにはボロチン、エロヒンの若手と99年大会優勝のベテラン・マルコフが出場する。
マルコフは千両役者。ペレス(エクアドル)が制した96年アトランタ五輪では
2位に入った息の長い選手の一人。
彼も忘れてはならない選手だ。
さて、こういった国際大会ではだいたい12~13kmで
一気にペースが上がる。これは気温、天候に関係なく展開される。
日本選手はこのペースアップについて行くことこそが
入賞につながっていくことになる。
この種目の日本勢の最高は2001年エドモントン大会・柳沢哲選手の7位入賞である。
柳沢選手はこのペースアップに対応(自ら仕掛けるなど)して
入賞を果たしている。2000年のシドニー五輪の教訓を生かしての入賞だった。
今回の日本勢3名は、後半追い上げての上位を狙っていると聞くが、
実施、そこまでは甘くはないと思われる。
先頭集団で勝負してこそ、チャンスは生まれてくる。
暑い大会となるだろうが、当日のコンディションはその日になってみなければわからない。
実際、91年東京大会では8月下旬であったにもかかわらず
男子20kmスタート時は気温22度と涼しく、絶好のコンディションとなった。
優勝タイムも大会新となる1時間19分37秒という結果となった。
様々な準備が大切になってくるであろう。
男子20kmは3大会連続で3人フルエントリーとなった今大会、真価が問われる。
★女子20km 8月31日(金)8:00スタート
おそらく、決勝種目で唯一TV中継がないのが女子20km競歩。
日本勢も急成長しているだけに残念なことである。
その女子20kmは昨年からツロワ(ベラルーシ)の独壇場である。
昨年のワールドカップ、欧州選手権を始め、今シーズンも5戦5勝。
向かうところ敵なしの様相。
長身を利した、安定した歩きで、最近はスタートから逃げ切るレース展開が目立つ。
彼女に土をつける可能性があるとすれば、世界記録保持者で
3度目の優勝を狙う、37歳イワノワであろうか。
イワノワは今シーズンほとんど試合に出場していない。
しかし、前回優勝者ワイルドカードを使用して
満を持して大会に望む。
イワノワの男勝りのパワフルでしなやかな歩きは健在。
おそらく実際見てみればその迫力は一目瞭然である。
これまで、ほぼ先行逃げ切りのレースが多いイワノワ。
それだけのスタミナもある。
そのロシア勢は、イワノワがワイルドカードを使用したため
さらに国枠で3名が出場する。つまりロシアは4名出場するのである。
国枠ではカニスキナ、シェミアキナ、シビレワの3名だ。
いずれもロシアのホープ。ロシアは毎回違う選手が代表になり
それぞれが成績を収めるという実績がある。
ロシア、ベラルーシの旧ソ連勢の争いか。
今シーズン、ツロワについで世界ランク2位に入っているのが
ノルウェーの大ベテラン。プロツェル。
2000年シドニー五輪で銀メダルを獲得した選手だ。
シドニー以後失格が目立つ選手だったが、
アテネ五輪で完歩以降、再び成績を収めるようになった。
その他、五輪・世界陸上で3度優勝経験のある中国勢も
忘れてはならない。
また、スペインのバスコ、オーストラリアのサビール、
ドイツのシーガーといった五輪入賞組(バスコはシドニー3位)も
経験を活かして上位を狙ってくる。
日本勢の最高順位はトラック10000mで行なわれた、
97年アテネ大会の三森由佳選手14位である。
20kmになって9年、日本勢も1時間30分を突破した。
特に3月に川崎真裕美選手がマークした1時間28分56秒は
今シーズン世界ランク9位。今大会の3選手はレベルが高い。
男子同様、どのような展開でも12~13kmあたりが勝負になるだろう。
おそらく、ツロワやイワノワは飛び出しを見せる可能性がある。
その後ろの集団でどのように勝負していくかが、課題となるだろう。
男子20kmは3連覇を狙うペレス(エクアドル)と
今シーズン3度1時間20分を切り、昨年のワールドカップと欧州選手権を制した
フェルナンデス(スペイン)が中心になってくるだろう。
ペレスはどんな展開でも、勝負のタイミングを計れる選手。
スパート時でもまったくブレのない安定したフォームは
勝負の鍵となる。
フェルナンデスはどっちかというと
速いペースでレースをする選手、昨年のワールドカップや
2003年の世界陸上など、前半から抜け出しそのまま逃げ切りを計った。
最近は、ポーランドの英雄コジェニョフスキーをコーチに迎え
集団の中でも勝てるレースが増えてきた。
2000年以降二人の対決は、ペレスが大きく勝ち越している。
フェルナンデスが勝ったといえば、2004年のアテネ五輪と
昨年のワールドカップぐらい。
ペレスは今シーズン、1時間21分台だが、ピーキングの上手さで勝利を目指す。
その他、アジア大会を制した韓玉成(中国)、
昨年のワールドカップ4位のギュラ(チュニジア)、
50kmの世界記録保持者でアテネ五輪4位のディークス(オーストラリア)、
暑さで遅いペースになれば、今年のサンセステ・ジョバンニ国際(イタリア)を制した
ティシー(ノルウェー)も絡んできそう。
また、アテネ五輪を制したブルネッティ(イタリア)は
昨年のヨーロッパ選手権で最下位の失態を演じたものの
今シーズンはリオマジョール国際(ポルトガル)で優勝、復調を見せている。
そして、ロシア勢の存在を忘れてはならない。
今シーズン世界ランクトップをマークしたカナイキンは50kmにエントリー、
20kmにはボロチン、エロヒンの若手と99年大会優勝のベテラン・マルコフが出場する。
マルコフは千両役者。ペレス(エクアドル)が制した96年アトランタ五輪では
2位に入った息の長い選手の一人。
彼も忘れてはならない選手だ。
さて、こういった国際大会ではだいたい12~13kmで
一気にペースが上がる。これは気温、天候に関係なく展開される。
日本選手はこのペースアップについて行くことこそが
入賞につながっていくことになる。
この種目の日本勢の最高は2001年エドモントン大会・柳沢哲選手の7位入賞である。
柳沢選手はこのペースアップに対応(自ら仕掛けるなど)して
入賞を果たしている。2000年のシドニー五輪の教訓を生かしての入賞だった。
今回の日本勢3名は、後半追い上げての上位を狙っていると聞くが、
実施、そこまでは甘くはないと思われる。
先頭集団で勝負してこそ、チャンスは生まれてくる。
暑い大会となるだろうが、当日のコンディションはその日になってみなければわからない。
実際、91年東京大会では8月下旬であったにもかかわらず
男子20kmスタート時は気温22度と涼しく、絶好のコンディションとなった。
優勝タイムも大会新となる1時間19分37秒という結果となった。
様々な準備が大切になってくるであろう。
男子20kmは3大会連続で3人フルエントリーとなった今大会、真価が問われる。
★女子20km 8月31日(金)8:00スタート
おそらく、決勝種目で唯一TV中継がないのが女子20km競歩。
日本勢も急成長しているだけに残念なことである。
その女子20kmは昨年からツロワ(ベラルーシ)の独壇場である。
昨年のワールドカップ、欧州選手権を始め、今シーズンも5戦5勝。
向かうところ敵なしの様相。
長身を利した、安定した歩きで、最近はスタートから逃げ切るレース展開が目立つ。
彼女に土をつける可能性があるとすれば、世界記録保持者で
3度目の優勝を狙う、37歳イワノワであろうか。
イワノワは今シーズンほとんど試合に出場していない。
しかし、前回優勝者ワイルドカードを使用して
満を持して大会に望む。
イワノワの男勝りのパワフルでしなやかな歩きは健在。
おそらく実際見てみればその迫力は一目瞭然である。
これまで、ほぼ先行逃げ切りのレースが多いイワノワ。
それだけのスタミナもある。
そのロシア勢は、イワノワがワイルドカードを使用したため
さらに国枠で3名が出場する。つまりロシアは4名出場するのである。
国枠ではカニスキナ、シェミアキナ、シビレワの3名だ。
いずれもロシアのホープ。ロシアは毎回違う選手が代表になり
それぞれが成績を収めるという実績がある。
ロシア、ベラルーシの旧ソ連勢の争いか。
今シーズン、ツロワについで世界ランク2位に入っているのが
ノルウェーの大ベテラン。プロツェル。
2000年シドニー五輪で銀メダルを獲得した選手だ。
シドニー以後失格が目立つ選手だったが、
アテネ五輪で完歩以降、再び成績を収めるようになった。
その他、五輪・世界陸上で3度優勝経験のある中国勢も
忘れてはならない。
また、スペインのバスコ、オーストラリアのサビール、
ドイツのシーガーといった五輪入賞組(バスコはシドニー3位)も
経験を活かして上位を狙ってくる。
日本勢の最高順位はトラック10000mで行なわれた、
97年アテネ大会の三森由佳選手14位である。
20kmになって9年、日本勢も1時間30分を突破した。
特に3月に川崎真裕美選手がマークした1時間28分56秒は
今シーズン世界ランク9位。今大会の3選手はレベルが高い。
男子同様、どのような展開でも12~13kmあたりが勝負になるだろう。
おそらく、ツロワやイワノワは飛び出しを見せる可能性がある。
その後ろの集団でどのように勝負していくかが、課題となるだろう。
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プロフィール
HN:
rawk
性別:
男性
職業:
IT業
趣味:
競歩
自己紹介:
競技暦11年
国際大会、歴史などさまざまな話題を時には楽しく、時には辛口に週一ペースで書いていく予定です。
内容は私個人の見解を書いています。
日本競歩界の見解ではありません。
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内容は私個人の見解を書いています。
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