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競歩の話題・歴史など書きました
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オリンピックは前回のアテネで28回となる。
1896年アテネから様様な名勝負、偉大な選手が次々と誕生した。
そんな中、競歩種目も歴史を刻んでいる。

 しかし競歩種目は幾度となく存亡の危機を向かえつつも
その都度選手の熱意、周りの熱意で乗り越えてきた。

 今後、各オリンピックでの大会模様を予定しているが
その豆知識として、競歩がオリンピックとどのような位置で
存在しているのかを書いてみたい。

 今回はかなりの長文となることをご容赦いただきたい。



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もっとも練習時間が確保できるのは学生が一番だろう。
私も学生時代は、時間割を練習に合わせたほどだった。
50kmを目指していたころは、授業前の朝8時にスタートしたり
そのまま夕方2部練したり、学生ならではの練習量を工夫した。

 しかし、競歩に限らず一番のピークを迎えるのは大体30歳前後。
社会人になってから競技を続けていく上で
競技者として採用してくれる企業は稀である。

 今回は競歩に限定せず、そのあたりを書いてみたい

 私自身もたまに指導にあたることがある。
そのとき、初心者のたとえば高校生であれば
まず、陸上がスポーツであることを話して
基本動作を教えている。

 走る・跳ぶ・投げる・歩く、陸上の4要素である。
そしていずれも技術要素を持ち合わせている。
100mでも50kmでも考え方は同じ。

 楽しみながら、和気藹々と取り組むのがベストであるが
競技である以上、記録を伸ばすにはただ闇雲に練習しても
伸びてこない。
特に競歩競技は陸上競技で唯一、公式に「失格」が存在する競技である。
他はフライングとか妨害とかの「失格」はあるが
記録に公式に現れる失格がある。
これほど頭を使わないといけないスポーツも珍しい。

 また、教えることが多いのも競歩の特徴だ。
腕振りの位置、腰を使って後ろへ残す技術。
「後ろへ残す」というのはなかなか理解するのは難しく、
以前私が教えたのは、地面を「kick」ではなく「PUSH」する。
これは競歩に限らず、短距離・長距離でも主流となっている考え方である。
イメージとして「kick」は上へいってしまう。
「PUSH」は前へ押し出されるということになるだろうか。

 競歩の基本動作はこの「PUSH」を顕著に出したものがほとんどである。
基本動作とは野球で言う素振りやキャッチボール、サッカーのリフティングである。
方回し、腰出し(他にも名称はあるが)など、
いくつかは周りが観るとかなり滑稽で、
野球やサッカーと違って、最初は楽しくないが
その動作が何をイメージするものなのか理解できた瞬間、
私も経験はあるが、陸上は技術種目であると実感できた。
そんなこんなで競技暦も11年となり、
まだまだこれからも競歩に携わっていきたい。

 

東京世界陸上ボード20km 50km優勝者女子10km優勝者
 
 第3回世界陸上東京大会は1991年8月23日~9月1日まで行われた。
その舞台となった東京・国立競技場には各種目の優勝者を刻んだ
モニュメントプレートが飾られている(100mゴールの外)。

 カール・ルイス(アメリカ 男子100m)、セルゲイ・ブブカ(旧ソ連 男子棒高跳び)、
マリーン・オッティ(ジャマイカ 女子4X100mR)、ジャッキー・ジョイナー・カーシー(アメリカ 女子走り幅跳び)、
そして日本の谷口浩美選手(男子マラソン)。当時一時代を築いた英雄たちの名が刻まれている。

 その中に男子20km競歩マウリッソ・ダミラノ(イタリア)、女子10km競歩アリナ・イワノワ(旧ソ連)、
そして男子50km競歩アレクサンドル・ポタショフ(旧ソ連)とある。
しかし、50kmにはもう一人ゴールドメダリストが存在した。

 これは競歩史上もっとも過酷なレースの中で産まれた友情物語である。

 昨年の高畠競歩はチームスタッフとして給水テーブルにいた。
50kmの何人かの選手に給水を渡していた。

 ふとほかの選手の給水テーブルを見てみると、似通っていることがわかった。
そのほとんどが学生選手なのだが、だいたいスポーツドリンク中心、
何人かの社会人選手はコーラやジュース、コーヒー、ゼリーなど準備万端。
バナナを置いている選手はゼロと言っていい状態だった。
実際、何人かの学生選手がふらふらになりながらゴールして
そのまま医務室で1時間起き上がれない選手の
給水の種類を確認したところ、はっきりいって甘い。


 そんな給水と内臓トレーニングの必要性について書いてみたい。

  
 本題に入る前に、先週中国・北京で開催されていた
世界ジュニア陸上の男子10000mWで日本の鈴木雄介選手(順大)が
銅メダルを獲得した。男子でのメダル獲得は初となる。
平野博之選手(金沢星稜大)も6位入賞、
桐生文香選手(環微研)が8位入賞を果たし競歩は全員入賞となった。
また鈴木選手のメダルは日本勢唯一のメダルだった模様。


 


 

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プロフィール
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rawk
性別:
男性
職業:
IT業
趣味:
競歩
自己紹介:
競技暦11年

国際大会、歴史などさまざまな話題を時には楽しく、時には辛口に週一ペースで書いていく予定です。

内容は私個人の見解を書いています。

日本競歩界の見解ではありません。
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