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競歩の話題・歴史など書きました
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 まず最初の話題は、今週末開催されるワールドカップ競歩について。

 え?競歩にワールドカップがあるの?ここで初めて知ったという方もいらっしゃるだろう。
今年はサッカーワールドカップの年であるが、競歩のワールドカップも開催される。


今年は夏季五輪ならびに世界陸上のの中間年にあたり、
陸上全体では大きな世界大会はない。
その代わり、ヨーロッパ選手権・アジア大会・英連邦競技会など
各地域・大陸選手権がメインである。

 しかし競歩種目は5/13~14、スペイン北西部の港町ラコルーニャで
ワールドカップ大会が開催される。
前身のルガノカップから数えて22回目。なかなか歴史のある大会でもある。
現在は偶数年おきに開催され、2002年は秋に開催されたが
ここ2大会は春に実施されている。

 ワールドカップは他の五輪や世界陸上と異なるのは
参加標準記録が存在せず、国別対抗がメインであるため
1種目に1ヶ国5人の選手を出場させることができる。
そのため、1種目だいたい100人前後が参加する
世界最大の競歩競技会と言っても良い。

 男子50kmではトップは3時間40分だが最後の選手は5時間。
競技レベルに関係なく出場できる国際大会である。

 団体戦は5人のうち上位3人の選手の順位の合計で競われる。
5人参加の国は残り2人がいわば予備軍という形になる。
ただ、実際5人全員を参加する国はロシア、中国、スペイン、メキシコ
といった強豪国がほとんどである。
もちろん5人そろえる必要はなく、何人でも構わない。
ただし3人以上ゴールできない場合は団体順位からは除外され、
また、もともと3人未満の国は団体戦からは外され
ペナルティーではないが、スタートの並び順に自動的に後ろにされる。

 ここで面白いのが、各国の競歩事情を窺い知ることができる。
例えば、とある国で1人五輪で上位あるいはメダリストがいるとする。
しかし、その国の国内選手権参加者はたった5人とか
欧米であってもそのようなことがあるのだ。

 日本は競技者は少ないと思われがちだが、神戸・輪島などの
日本選手権では30~50人もの選手が出場している。
むしろこれは、多い部類に入ってくるのである。
層の厚さでは決して負けてはいないのである。

 さて今大会に出場するのは以下の5名(男子4名、女子1名敬称略)
 男子20km:山崎勇喜、谷井孝行、杉本明洋、森岡紘一朗
 女子20km:川崎真裕美

 日本人選手の最高は91年サンノゼ大会、男子50km今村文男選手の12位。 
今村選手はこの大会で日本人で初めて4時間を突破し、
このレースは暑い中行われたのだが、その経験を活かし2ヵ月後の
世界陸上東京大会では7位入賞を果たした。

 今回参加する選手は20代前半の若い選手ばかりで
大阪、北京へ向けて経験を積むには良いレースだと思われる。
男女20kmは50kmと比べると世界との差がある。
その差を少しでも埋めつつ、男子は団体戦の入賞(6位以内)を期待したい。

 
 大会の結果は週末速報という形で載せていきます。


 公式サイト:http://www.lacoruna2006.es/
 国際陸連ページ:http://www.iaaf.org/wrw06/

 タイムテーブル(現地時間)
5/13 
16:30 女子20km
18:30 男子20km
20:20 ジュニア男子10km

5/14
08:00 男子50km
13:00 ジュニア女子10km


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プロフィール
HN:
rawk
性別:
男性
職業:
IT業
趣味:
競歩
自己紹介:
競技暦11年

国際大会、歴史などさまざまな話題を時には楽しく、時には辛口に週一ペースで書いていく予定です。

内容は私個人の見解を書いています。

日本競歩界の見解ではありません。
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