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競歩の話題・歴史など書きました
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 昨年5月にスタートしたこのブログも世界陸上終了とともに役目を終わります。

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 とあるSNSサイトで、たまたま競歩関連を見つけた。
高校生も参加していて、いろんな質問内容を見かける。
結構多いのが基本的なことだった。
ストライドの広げ方、膝の硬さを直すにはなど
他の競技では出てこないような質問内容だった。

 答えを見ても、みんな答え難そうなものばかり。
競歩の“ドリル”
これも見ても、指導者不足、競技の認知度があらわれているものといえる。

 この状況も、あと10年もすれば改善されてくるかもしれない。
2001年のインターハイ組み込み以来、全国的に競技者が増えている。
いずれは指導者となる選手も増えてくるはずである。
インカレを見ても、以前は数人しかいなかった、
関東インカレ2部も20人近い選手が今年は登場した。

 専門的な指導者に教わった選手が全国に散らばり
少しずつ指導者の層も増えてくるだろうと思われる。
私の勝手な指導者にるならというイメージ

・5年以上の競技歴
・卒業しても競技を続けた選手
・失格経験者
・失格した理由を理解し改善しようとした選手
(なお良いこと)
・男子は50km経験、女子は20km経験
↑これの経験があると、競歩に対する意識もだいぶ変わり、
トレーニングの考え方も変わってくると思われる。
栄養・精神面での指導も可能になるはずである。

 インターハイまで2週間を切った。
本番で選手たちは予選決勝2本こなすことになる。
高校生のうちからタフさ鍛えるには十分な機会である。
新しい選手の発掘に期待したい。


そんなジュニア選手の国際大会として
世界ユース選手権が7月11日~15日までチェコ・オストラバで行なわれた。
ユース資格は1990年1月1日以降に産まれた選手が対象となる。
競歩では男子で大竹洋平選手(成田高)が6位入賞を果たしている。

・女子5000mW(7/12)
1.Tatyana Kalmykova(ロシア)    20.28.05(世界ユース記録)
2.Irina Yumanova(ロシア)     21.21.14
3.Panayiota Tsinopoulou(ギリシャ) 22.49.15
13.西澤 千春(日本)         24.02.47

・男子10000mW(7/14)
1.Stanislav Emelyanov(ロシア)  41.49.91(大会新)
2.Pedro Daniel Gomez(メキシコ)  43.11.87
3.Vito Di Bari(イタリア)     43.36.13
6.大竹 洋平(日本)         44.16.06


 昨日今日と台風4号が日本列島を通過した。
雨風、高温多湿と何を持ってくるかは台風次第であるが
湿度の影響がやはりきついことになるだろう。

 だいたいの試合は中止になるが、こういう条件を好んで練習するグループもある。
以前の競歩選手は非常にタフであった。
台風通過中でも普通にスピード、ロング練習をしていた。
その根性のきっかけはやはり91年東京世界陸上男子50kmであろう。

 このときは関東地方に間近に迫る中、競技がレースが行なわれた。
スタジアムで行われる予定だった、女子やり投げの予選は午後に延期されたため
男子50km競歩がスタートから最後の選手ゴールまで完全生中継されることになった。
序盤は豪雨と暴風、後半は雨上がりの暑さと湿気。
波乱が起きると思いきや、メダルは実力どおりソ連・ドイツ勢が占めた。
ソ連のトップ2人、ポタショフ・ペルロフの肩組ゴールインはお茶の間を感動させ、
今村文男選手の7位入賞で日本競歩界隆盛のきっかけとなった。

 
 もちろん普通は練習は休みでも問題ない。
過去に台風に強い競歩を見せつけた歴史がある。
選手はタフでなければこの競技は続けていけないことは
言うまでもない。
 

 この3日間、高校生たちのインターハイへの最後の壁、
各地区大会が行なわれている。
この時間には全ての地区で代表選手が決まっていることだろう。
競歩と混成はインターハイ導入間もないことと、競技人口の関係で
上位3名まで(他種目は6名)がインターハイ出場となる。

 他の種目同様、泣き笑いが交差する勝負の世界、
インターハイ出場が決まった選手は本番がんばってもらいたいし、
出れなかった選手もこれで腐ることなく、続けてもらいたい。
実際、50kmで代表になった山崎選手は
この地区大会で失格して、高校記録を持ちながら
インターハイに出場できなかった選手なのだ。
 
 さて、その高校生選手たちいずれは卒業していく。
そのあとは、そのまま引退する選手、
大学・就職して続けていく選手様々である。

 ちょうど先週、日本インカレが行なわれた。
ここ数年はインターハイ導入の影響もあって
全国各大学で競歩選手も増えてきた。
その選手たちが一同に会するのが、この日本インカレである。

 参加資格は地区インカレの優勝者と参加標準記録突破者。
男子は10000Mと10kmで44分、5000Mで21分、20kmで1時間32分。
女子は10000Mと10kmで52分、5000Mで24分30秒、20kmで1時間45分。

 一昔前と比べて格段に標準記録が上がっている。
数年前は日本ジュニアよりも低かった時期もあった。
記録が上がっていることもあって、
1年生の段階から大会に出場したいと思ってる選手には
大学入学してから、慌てて記録会等を探すよりも
高校時代で標準を突破することが求められる。
特に春先は大学の記録会はあるものの、
シーズンイン直後で全体的に意外と記録会は少ないのだ。

 一年生だからと遠慮する必要はもちろんなく
状況によっては1年生でも出場しなければならないケースも
発生してくるのだ。
現在は、1種目3名まで出場できるようになった。
ある程度人数がいる大学では、フルエントリーを目指すのは当然で
1年生であっても代表争いを勝ち抜くこともできるわけだ。
その際、記録を突破してなかったのでは意味がないので、
できるだけ、入学前から準備をしておいた方が良い。

 また、競歩選手がいない大学では、出場することで
今後の期待度もUPしてくることだろう。


 この夏、世界陸上を見て競歩を続けたいと思う高校生も
増えることだろう。
暑かろうが寒かろうが試合の条件はみんないっしょ。

 今はインターハイを中心にトレーニングを消化しているところだろうが、
将来を見据えて、近辺で記録会があればどんどん出場することを
大事になってくる。
もともと競歩はタフさが求められる競技。
多少試合が続いても、回復は早いのが高校生ら若い選手の能力である。
レース同様、試合出場も積極的に行なっていきたい。


 現在、イタリアでは自転車ロードレースの最高峰のひとつ
ジロ・デ・イタリアが本日最終日を迎えた。
5月12日(土)にスタートして21区間3486km。
平地ではスプリンターが活躍し、中盤からは山岳ステージを越えていく。
ジロと並ぶのがツールドフランスである。

 日本では馴染みはまだまだの競技であるが
最近は日本選手もヨーロッパプロツアーチームに所属していることもあって
また、CS放送での生放送されるようになって、徐々に浸透してきている。
競歩といっしょで忍耐力と経験が活かされるスポーツである。
実際今回総合優勝したディルーカも32歳。
逆に2位になった選手はまもなく22歳のルーキーであった。
長年経験を積んだ選手と、いきなり現れた金の卵。

 早く出てきてしまう弊害(周りからの期待とプレッシャー)を
乗り越えられるか若い選手の今後が楽しみである。


 そして自転車競技は9人1チーム、
まさに野球と同じでチームスポーツなのである。
エースの選手を他の選手はアシストとして助ける。
勝たせるため、猛スピードで引っ張り、さがって行く。
この辺りは実際に見てみると、興味深い。

 競歩の場合、ワールドカップなど国のポイントで
チーム戦となる程度でほとんどが個人勝負だ。

 どちらも入念な作戦、そして経験が活かされるのは
自転車も競歩も同じ。他競技に学ぶことも多い。
競技者は自分の種目だけでなく、
いろいろな競技に興味を持つことは悪いことではない。

 

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プロフィール
HN:
rawk
性別:
男性
職業:
IT業
趣味:
競歩
自己紹介:
競技暦11年

国際大会、歴史などさまざまな話題を時には楽しく、時には辛口に週一ペースで書いていく予定です。

内容は私個人の見解を書いています。

日本競歩界の見解ではありません。
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