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競歩の話題・歴史など書きました
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 現在、兵庫国体が行なわれている。
明日、成年男女の部が残っているため結果は今週は掲載しないが
少年女子3000mW 15名
少年男子共通5000mW 19名
成年男子10000m 22名
成年女子10000m 18名
以上4種目が行なわれる。

 さてこの人数を見て改めて、日本の競技人口を考えてみる。
皆様はどういうイメージを持っているだろうか?
日本は欧米に比べて競技人口は多い?少ない?

 実は非常に多い競技人口を持っているのだ。

 

 マラソンと比べ、ルールがある以上
一般ウォーカーが気軽に参加できる競技ではない。
マラソンなどと比べると競技人口は少ないのは仕方がない。
しかし、その他トラック&フィールドの中では
現在は一番下でなくなってきたと思われる。


 今年の神戸の日本選手権20kmW。

女子は20名程度だったが、男子は50名以上が出場した。
また輪島の50kmでは30名近い選手が出場している。

 世界で最も人数が多いのは、ロシアと中国であろう。
両国はエリートクラスの層も高く
誰がでてもメダル候補である。
また国内選手権の人数も多い。

 ところが、50kmでオリンピック3連覇を達成したポーランドはどうか。
50kmを例に取ると、アテネ五輪の年、国内の50kmランク者は僅か5名。
その中の3名がA標準を突破して3人とも入賞を果たした。

 
 他にも、とある入賞者の国では国内選手権参加者は
この選手1名というところもあるのだ。

 日本が合宿を貼る、イタリア・スペイン・メキシコでも
日本よりも参加者は少ない。
ドイツもだいぶ廃れてしまい、イギリスでは代表を出すことも難しくなった。
イギリスでは国内選手権のレベルは停滞。
それでもかつての競歩王国の名残か、6時間以上かかっても50kmゴールできる。

 競歩の場合、いったんトップクラスとなれば
技術を磨くことで長年力を維持できる種目である。
そのため、大体は常連の選手の出場が多い。
欧米ではこのように競技人口が意外にも少ないので
その選手がずっと代表になっている例も多い。
しかし、その弊害として代表となることに慣れてしまうケースも多々。
逆に入賞を繰り返す選手は、そのまた上を目指している選手が多い。

 ロシアや中国は毎回代表が入れ替わる激戦区だ。
前年の五輪代表が国内予選落ちすることもしばしば。


 競技人口が増えるにはいろいろなきっかけがある。
例えば、野球はプロ野球や高校野球の存在が要因であり
1993年のJリーグ開幕時はサッカー人口が爆発的に増えた。
競歩も5年前にインターハイに加わって以来、
ジュニア層を中心に競技人口が爆発的に増えた。
これまでは、指導者が少ないこともあって
地域に偏っていたため、広まらなかったのだが
ようやく全国に広がってきた。

 競技人口が増えることは、人材の発掘の幅が広がるので
今後が楽しみである。
増えたところでどうなる?と言われるかもしれないが
数多くの選手から、実際日本代表となるのは一握りである。
変な言い方だが消去法で選手を発掘していく。


 せっかく競技人口も増えてきたのであるから
特定の勢力に代表が固まることのないよう
全体の競技レベルもUPしていくことを望む。
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1,2位が失格。3位が優勝
今日,2チャンネルの掲示板競歩(警告で始まるスレ)で兵庫国体少年共通5000mで1,2位がゴール寸前頑張りすぎて失格になったらしいです。私も以前尼崎市の全日本大会20000m競歩で2位の選手が外側から抜こうとして失格になったのを目の前で見ました。完璧にポンポン跳ねていましたがどうして本人が気づかないのでしょう。明らかに走のリズムでした。審判が走りながら失格を宣告していましたが、あれはどうなんでしょう。一度ペルロフがゴール寸前で失格を宣告されているのをTV(確か東京世界陸上)で見ましたが結構あるのでしょうね。しかし厳しいですね。
鈍足 2006/10/09(Mon)09:04: 編集
無題
>>鈍足 さんこんばんわ
高校生の部は聞きました。それだけ最後ゴールするまで審判は見ているということです。
特にラスト100mはスパート合戦で一番反則が出やすいことで選手も審判もわかっています。
まだジュニアの選手は全体的な技術が劣ります。相当もがいてしまったことでしょう。
一番良いのは早く先行して逃げ切ってしまえばよいわけです。
この辺は加速歩でスピードに乗る練習を繰り返して、技術を磨くことでこれは克服可能です。競歩の場合、ラストも練習しなければなりません。例えばゴール直後して気を抜いて走ってしまう選手がいますが、審判が勘違いして警告を取ることもあります。私も最後まで歩きぬけろ!と練習では言っています。悪い癖はつけないのが一番。

この辺は日本のトップ選手、世界のトップ選手はラストの方がフォームきれいな選手もかなりいます。
例えば、先日トリビアで来日したペレス(エクアドル)選手がいい例です。この選手はラスト1000mのテクニックは世界一でしょう。1km3分45秒ペースなのにまったく上下動が発生しない、むしろラストの方が動きがきれいで他の選手がもがいているところをきちっとしたフォームはすごいです。他にもメキシコの選手はこのあたりの技術はトップクラスですね。日本ではシドニーで活躍された柳沢選手が技術持っていますね。



尼崎競歩についてですが、本人は跳んでることにはまったく気づいていませんし、そんなことを考える余裕はないはずです。私もラスト勝負になれば勝負優先になります。そして技術に自信があれば余裕を持ってスパートが出来るわけですが、私がスパートしても置いていかれてしまいますが・・・・。

走りながら宣告するのは当然です。間に合わなければ早く止める必要があります。ただし、審判のジャッジは選手が通ったあと追いかけてジャッジはNGです。次の周回でジャッジするように言づてはされています。
例外はラスト1週のときだけです。

ちなみにペルロフの失格は世界陸上前のサンノゼワールドカップです。
rawk 2006/10/10(Tue)00:13: 編集
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プロフィール
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rawk
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職業:
IT業
趣味:
競歩
自己紹介:
競技暦11年

国際大会、歴史などさまざまな話題を時には楽しく、時には辛口に週一ペースで書いていく予定です。

内容は私個人の見解を書いています。

日本競歩界の見解ではありません。
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