競歩の話題・歴史など書きました
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『ロスオブコンタクトとベントニー』
接地不良と膝曲がり
言うまでもなく、現在の競歩のルールである。
両足が同時に地面を離れてはならない、
膝が曲がってはいけない、
よく言われる競歩の定義だ。
ずっとこの定義は変わってはいないが
どういうものをとるかという考え方は常に変化している。
今回はそれを述べてみたい。
接地不良と膝曲がり
言うまでもなく、現在の競歩のルールである。
両足が同時に地面を離れてはならない、
膝が曲がってはいけない、
よく言われる競歩の定義だ。
ずっとこの定義は変わってはいないが
どういうものをとるかという考え方は常に変化している。
今回はそれを述べてみたい。
ロスオブコンタクトは近年正式名称としてついた名だ。
それまではリフティングと呼ばれていた。
「浮く」・・・ロスオブコンタクトと違ってわかりやすい表現である。
リフティングは見る方も、審判も基準が明白で競技がしやすかった
かもしれない。
それがロスオブコンタクトとなって、
両足が地面から離れてはいけない、という元来の定義から
踵から入らない歩きも対象となった
今まで踵から入らない場合、たいていは膝が甘くなる動きになって
ベントニーでとられるケースが多かった。
私もその一人である。
しかし今は踵から入らない場合、上下動やいわゆる巻き足の原因として
ロスオブコンタクトでとられるケースが多いようだ。
ベントニーという定義は、今まで3回ほど?変わってきた。
最初は「地面に着地した時点から、後ろに押して地面が離れるまで
膝が曲がってはいけない」、というルールだった。
それが70年代中盤、「足が身体と垂直になったとき
一瞬でも膝が伸びていなければならない」というルールに変わった。
2番目のルールではついたときは伸びていなくてもOK。
これを活かしたのが旧ソ連である。
バネをうまく活かして世界のトップに君臨していたが
動きの高速化に伴い、それらの選手は失格が増えていった。
東京の世界陸上と去年の世界陸上を比べると
その差がよくわかる。あまり当時の歩きは今の選手には
見せない方がいいと思ったりもする。
そして96年から、タイムの高速化により歩きの見分けがつかなくなった
と言う理由から「地面に着地した時点から、
後ろに押して地面が離れるまで膝が曲がってはいけない」という
ルールに戻った。スペインルールとも言われるこのルールが
今では基本である。
当時、女子10kmが20kmに伸ばされるにあたり
男子20kmも30kmにするという案が国際陸連ではあった。
20kmのスピードを抑えるために作られたともいえるこの案も
結局30kmは実現には至らなかった。
現在、競歩の定義はさらにステップアップを図ろうとしている。
元来の考え方に加え、きちんと最後まで地面を押すというのが
考え方に加わった。しかしこの技術きっちりできるまでは
世界の選手といえど時間がかかる。
そのため、多くの選手が苦労する羽目に陥った。
最近の情報だと、着地した瞬間太ももがプルプル震える
傾向の選手はとられる可能性が高いと聞いた。
また、日本では膝が前へ前へ出てしまう選手は
とられる傾向にもあるようだ。
実際には世界にはこういう選手は数多い。
また、動きの硬いのに世界のトップにいる選手もいる。
日本ではまだまだ情報は少ない、来年の世界選手権は
日本での競歩の定義に一石を投じる大会になるであろう。
それまではリフティングと呼ばれていた。
「浮く」・・・ロスオブコンタクトと違ってわかりやすい表現である。
リフティングは見る方も、審判も基準が明白で競技がしやすかった
かもしれない。
それがロスオブコンタクトとなって、
両足が地面から離れてはいけない、という元来の定義から
踵から入らない歩きも対象となった
今まで踵から入らない場合、たいていは膝が甘くなる動きになって
ベントニーでとられるケースが多かった。
私もその一人である。
しかし今は踵から入らない場合、上下動やいわゆる巻き足の原因として
ロスオブコンタクトでとられるケースが多いようだ。
ベントニーという定義は、今まで3回ほど?変わってきた。
最初は「地面に着地した時点から、後ろに押して地面が離れるまで
膝が曲がってはいけない」、というルールだった。
それが70年代中盤、「足が身体と垂直になったとき
一瞬でも膝が伸びていなければならない」というルールに変わった。
2番目のルールではついたときは伸びていなくてもOK。
これを活かしたのが旧ソ連である。
バネをうまく活かして世界のトップに君臨していたが
動きの高速化に伴い、それらの選手は失格が増えていった。
東京の世界陸上と去年の世界陸上を比べると
その差がよくわかる。あまり当時の歩きは今の選手には
見せない方がいいと思ったりもする。
そして96年から、タイムの高速化により歩きの見分けがつかなくなった
と言う理由から「地面に着地した時点から、
後ろに押して地面が離れるまで膝が曲がってはいけない」という
ルールに戻った。スペインルールとも言われるこのルールが
今では基本である。
当時、女子10kmが20kmに伸ばされるにあたり
男子20kmも30kmにするという案が国際陸連ではあった。
20kmのスピードを抑えるために作られたともいえるこの案も
結局30kmは実現には至らなかった。
現在、競歩の定義はさらにステップアップを図ろうとしている。
元来の考え方に加え、きちんと最後まで地面を押すというのが
考え方に加わった。しかしこの技術きっちりできるまでは
世界の選手といえど時間がかかる。
そのため、多くの選手が苦労する羽目に陥った。
最近の情報だと、着地した瞬間太ももがプルプル震える
傾向の選手はとられる可能性が高いと聞いた。
また、日本では膝が前へ前へ出てしまう選手は
とられる傾向にもあるようだ。
実際には世界にはこういう選手は数多い。
また、動きの硬いのに世界のトップにいる選手もいる。
日本ではまだまだ情報は少ない、来年の世界選手権は
日本での競歩の定義に一石を投じる大会になるであろう。
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質問
そして96年から、タイムの高速化により歩きの見分けがつかなくなった
と言う理由から「地面に着地した時点から、
後ろに押して地面が離れるまで膝が曲がってはいけない」という
ルールに戻った。スペインルールとも言われるこのルールが
今では基本である。
後ろに押して地面から離れるまで伸びているのが基本ということは接地~離地までずっと膝が伸びている ということでしょうか?
と言う理由から「地面に着地した時点から、
後ろに押して地面が離れるまで膝が曲がってはいけない」という
ルールに戻った。スペインルールとも言われるこのルールが
今では基本である。
後ろに押して地面から離れるまで伸びているのが基本ということは接地~離地までずっと膝が伸びている ということでしょうか?
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プロフィール
HN:
rawk
性別:
男性
職業:
IT業
趣味:
競歩
自己紹介:
競技暦11年
国際大会、歴史などさまざまな話題を時には楽しく、時には辛口に週一ペースで書いていく予定です。
内容は私個人の見解を書いています。
日本競歩界の見解ではありません。
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