忍者ブログ
競歩の話題・歴史など書きました
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


 昨日今日と台風4号が日本列島を通過した。
雨風、高温多湿と何を持ってくるかは台風次第であるが
湿度の影響がやはりきついことになるだろう。

 だいたいの試合は中止になるが、こういう条件を好んで練習するグループもある。
以前の競歩選手は非常にタフであった。
台風通過中でも普通にスピード、ロング練習をしていた。
その根性のきっかけはやはり91年東京世界陸上男子50kmであろう。

 このときは関東地方に間近に迫る中、競技がレースが行なわれた。
スタジアムで行われる予定だった、女子やり投げの予選は午後に延期されたため
男子50km競歩がスタートから最後の選手ゴールまで完全生中継されることになった。
序盤は豪雨と暴風、後半は雨上がりの暑さと湿気。
波乱が起きると思いきや、メダルは実力どおりソ連・ドイツ勢が占めた。
ソ連のトップ2人、ポタショフ・ペルロフの肩組ゴールインはお茶の間を感動させ、
今村文男選手の7位入賞で日本競歩界隆盛のきっかけとなった。

 
 もちろん普通は練習は休みでも問題ない。
過去に台風に強い競歩を見せつけた歴史がある。
選手はタフでなければこの競技は続けていけないことは
言うまでもない。
 
PR

 先週、グアテマラで行われたIOC総会で2014年冬季五輪が
ロシアのソチと決まった。
その総会で14歳~18歳を対象とした「ユース五輪」が提案された。
子供の運動離れを解消を目的としつつ、底上げが狙いだ。

 大学生のオリンピックはユニバーシアードがある。

 ジュニア選手は、各競技で世界ジュニア選手権はあるが
総合スポーツ大会は存在していなかった。
様々な競技の早い段階での普及が望める一方で、
専門性が重要視されてしまうこともある。
これは、たとえばヨーロッパではいろんな種目をやりつつ
総合性を活かしたスポーツ選手を育成している。

 例えばドイツでは日本の中学生の陸上競技全国大会では
混成競技しかないらしい。
また、強豪キューバではいわゆるティーンエイジャーの時代は
5種競技をやらせて、その中から陸上、バレーボール、ボクシングなど
適正種目に進んで行くそうだ。

 実際の実施要綱を見ると、種目は限られているらしい。
その辺はそういった事情も考慮しているのだろう。


 さて競歩に目を転じると、おそらく実施はされるだろう。
日本での競歩ジュニア事情を見ると
インターハイ導入のおかげで高校生の全国普及はかなり進んだところ。
ユース世代となる14歳、15歳あたりとなると
一部の地域で競歩選手が存在し、全日本競歩では中学生の部がある。

 ヨーロッパではさすがは競歩の本場というところで
小学生、中学生のレースとして1500m、1マイル競歩もおこなわれている。
ドイツ、ロシアといった旧共産圏では、もともとスポーツ
競歩は技術種目ということもあり、早い段階で取り組むことがよいという事か。

 ジュニア選手にとってはアピールする場がまたひとつ増えることになる。
世界ジュニアの優勝者には後のチャンピオンが数多くいる。
ペレス(エクアドル)、スタンキナ(ロシア)など。
そして実は、日本もかつては三村選手が世界ジュニアを制している。
ジュニア期から勝負勘をつかむことで、オリンピック本戦での活躍が期待される。

 日本は比較的ジュニアでは力を見せたものの
シニアになった伸び悩む選手も多い。
それを打ち払う選手が一人でも出てきてほしいものだ

 夏のユース五輪は2010年に予定されている。



 2日の陸連総会にて、8月の大阪世界陸上代表選手73名が決定しました。
競歩は以下の9名となります(敬称略)。


男子20km
森岡 紘一朗(順天堂大)
谷井 孝行(佐川急便)
杉本 明洋(綜合警備保障)

男子50km
山崎 勇喜(長谷川体育施設)
明石 顕(綜合警備保障)
谷内 雄亮(佐川急便)

女子20km
渕瀬 真寿美(龍谷大)
坂倉 良子(登利平AC)
川崎 真裕美(海老沢製作所)



男子20kmは前回ヘルシンキ大会と同じメンバー、
3人いるので、最低一人は先頭でで積極的にレースをする姿勢がほしいところ。
各選手とも前回よりレベルアップした姿を期待します。

男子50kmは前回8位の山崎選手にはそれ以上の成績を期待、
同じく前回と2大会連続となる明石選手には経験を活かした粘り強い歩きを、そして初出場となる谷内選手は学生時代から、あまり目立った選手では
なかったが、努力の結果代表を掴みました。
3種目の中でもっとも有望視されている50kmです。

女子20kmは今シーズンだけで4人がA標準記録を突破、
1月の神戸で渕瀬選手が日本記録をマークし、
そのとき4位だった川崎選手が3月に日本記録を奪い返しました。
そして坂倉選手はただ一人3回目の代表。
男子と比べ入賞経験の無い女子ですが、30分突破が2レース続いているので、
この流れを本番に続けてもらえればチャンスあり。


 本番まで2ヶ月を切りました。
引き続き世界陸上に関する情報を皆様にはお伝えしてまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。


 今日まで長居陸上競技場では、トラックフィールド種目の
日本選手権が行なわれた。
A標準を切って日本選手権優勝者は自動的に代表入りとな。

 世界陸上は開催国とあって、ほぼフルエントリーとなるだろう。
この大阪大会から、1種目2人以上出場する場合の条件が緩和された。

 これまで、1人出場する場合はB標準でもOK、
2人出場する場合はAA、3人出場する場合はAAAであったのが
2人AB、3人AABと日本のインカレとまったく同じとなった。
また、開催国枠として各種目1名が可能でリレー種目の兼ね合いから
B標準突破者がいない場合でも、出場する種目もあるだろう。


 競歩に限っては、男子50kmは先日の日本選手権上位3人が
すでにA標準を突破しているため、問題ないであろう。
女子20kmは今シーズンだけでも4人がA標準を突破しており
誰かが落ちることになる。
問題は男子20km。A標準は2人が切っており、この2人は代表入りであろう。
3人目については5月の日本選手権の結果が思わしくなかったため、
代表がどうなるかはわからない。

 明日の陸連理事会で全代表が決まる。
どのようなメンバーとなるのか、楽しみである。


 そして、先週の6月25日(日)には、競歩代表候補メンバーが
今年もサロマ湖100kmウルトラマラソンに競歩で出場した。
最近は、6月の段階からのメキシコ、スペインといった海外合宿は
なくなったようで、強化の一貫として強制参加しているようだ。
今年は女子選手も50kmの部へ出場した。

 ちなみに男子100km競歩8時間38分、女子50km競歩4時間34分という
公認の世界記録が存在する。もちろんヨーロッパの国際大会で出されたものだ。

 女子の競歩が世界大会に登場したのが、
ちょうど20年前の1987年ローマ世界陸上だった。
オリンピックで4回実施され、まだ歴史は浅い女子の競歩であるが、
タイムは男子顔負けなのが、男女差の少ない競歩の特徴だ。

 その先駆者として、またもっとも偉大なアスリートとして
しばらくは選出されていきそうなケリーサクスビー(現姓ジュンナ)にスポットを当てる。


<< 前のページ 次のページ >>
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
プロフィール
HN:
rawk
性別:
男性
職業:
IT業
趣味:
競歩
自己紹介:
競技暦11年

国際大会、歴史などさまざまな話題を時には楽しく、時には辛口に週一ペースで書いていく予定です。

内容は私個人の見解を書いています。

日本競歩界の見解ではありません。
フリーエリア
最新TB
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]